中国最南端に位置し、南シナ海に面し、ラオス、カンボジアに囲まれており、沿岸の総延長距離は3,260km、北部国境（中国国境）の長さは1,150km、国境の総延長距離は、6,127kmに広がっています。インドシナ半島の太平洋岸に平行して南北に伸びるチュオンソン山脈（アンナン山脈）の東側に国土の大半が属するため、東西の幅がわずか50kmしかない場所もあります。細長いS字に似た国土の形状を、ベトナムでは米かごを吊るす天秤棒に例えています。天秤棒の両端には大規模なデルタが広がり、人口の7割が集中しています。北のデルタは、紅河（ソンコイ川）によるもので、首都ハノイのほか港湾都市ハイフォンが位置しています。南のデルタはメコン川によるもので、ホーチミンは首都ではないものの、ベトナム最大の都市となっています。