北西管区の経済は鉱物原料・燃料エネルギー・水等資源の埋蔵量の存在によるところが大きく、これらの資源は国内諸事業で消費されるだけでなく、世界各国へも輸出されている。

　国内におけるリン灰石埋蔵量のほぼ72%および採掘量のほぼ100%、チタン埋蔵量のおよそ77%、またボーキサイトの43%、鉱水の15%、ダイヤモンド・ニッケルの18%が同管区内に集中している。さらに銅・錫・コバルト等の埋蔵量の相当数が管区内に存在している。

　この地域にはロシア西部地域の最重要燃料資源の埋蔵量のうち約40%が集中している。石油・ガス採掘の可採総面積は約60万km2、石炭の地質学的総埋蔵量は2140億トンとなっている。管区北東部にはロシア最大の炭田のひとつであるペチョルスキー炭田があり、高品質エネルギー石炭について巨大な埋蔵量を誇る。特に重要なのがチマノ・ペチョルスキー石油ガス地域であり、ここには70以上の石油・ガス採鉱が掘られている。現在注目されているのはバレンツ海・カラ海の大陸棚部分（ストックマンガスコンデンセート層・断層線石油採鉱）における石油・ガス採掘事業。シェール油埋蔵量は600億トンと想定されている。これはレニングラード州およびスィソラ川、ウフタ川、ヤレガ川等の流域の炭田に存在している。