ヨーロッパ・ロシアの西部を管轄し、本部は首都モスクワに置かれる。
　モスクワは世界の20巨大都市に含まれ、2008年度全ロシア国勢調査によれば同市の居住者数は1050万人に上る。モスクワには国内人口の約6%が集中している。さらにモスクワ市の経済がロシアGDPのほぼ20%に該当し、同市により連邦予算歳入のおよそ25～30%が賄われている。

行政府所在地：モスクワ
設立：2000年5月18日
面積：652,800km2（国土の3.8%）
人口：3714万2300人（ロシア全体の25.5%）うち都市人口が3023.46万人、農村人口が749.89万人となる。また同管区は1km2当たり58人という人口密度と管区内の構成主体数で国内トップとなっている。
大統領全権代表：ゲオルギー・ポルタフチェンコ

連邦構成主体：モスクワ市･ベルゴロド州･ブリャンスク州･ヴラジーミル州･ヴォロネジ州･コストロマ州･カルーガ州･イヴァノヴォ州･クルスク州･リペツク州･モスクワ州･オリョール州･リャザン州･スモレンスク州･タンボフ州･トヴェリ州･トゥーラ州･ヤロスラヴリ州の18主体である。連邦市であるモスクワ市は、モスクワ州から行政的に独立している。

◎気候：湿潤大陸性気候：　夏はかなり温暖で、冬は長く低温で、特に真冬は非常に寒い。気温の年較差は大きい。四季の変化がみられる。

◎中央連邦管区の交通
　市内の主要な公共交通機関は地下鉄をはじめ、バス、トロリーバス、路面電車、タクシー、乗合タクシーなどがある。
　モスクワ市内には、地下鉄が11の路線網を張り巡らしており、世界で最も利用客の多い地下鉄の一つとなっている。地下鉄路線の終点を起点とした高架線主体のライトメトロ2路線、およびモノレール1路線がある。
　路線や駅にもよるが、きわめて深い場所に作られた豪華な装飾の駅と、地上と駅を結ぶ長い超高速エスカレーターはモスクワ地下鉄の特徴である。
　道路は市中心部から放射状に伸びていて、郊外の高速道路へつながっている他に、モスクワ環状道路などの環状道路もある。マネージ広場が道路元標になっている。
　空港は市内および市郊外に4つの空港がある。国際線が発着するのはシェレメーチエヴォ国際空港（I,II）とドモジェドヴォ空港と、カフカース方面のヴヌーコヴォ国際空港の3つ。ほかにビコボ空港がある。